あらき 恵実

1985年2月高知県生まれ。高知県立大学看護学部看護学科卒業。
高知県内の病院で、11年間精神科看護に従事。精神科疾患のある多くの患者と向き合う中で、患者の苦しみを理解するには、今ある症状だけでなく、患者の背景を理解する必要があると実感してきた。精神科疾患の症状や治療について書かれた本は多いけれど、箇条書きにされた症状名を読むだけでは、患者の家族や友人に実感として伝わらないこともあると考えた。患者を支援する人と患者の間に思いのすれ違いがあれば、それは双方にストレスを生む。患者の目線で患者の人生を生きてみて初めて分かる苦しみを、本書を通して伝えたいと思い、執筆した。

掲載記事

書籍

  • 終わりの象徴
    あらき 恵実
    出版社名:幻冬舎メディアコンサルティング
    「先生はわけもなく、胸の内が空っぽになったみたいに感じることってありますか?」
    母子家庭で育った小学五年生の咲希は、夕日が怖い。夕方になると六歳の時に失踪した父を思い出すからだ。絵画教室の澤田先生は、そんな彼女に胸の内にあるものを描いてみるよう勧める。一方、クラスの人気者・圭太は無口だが美人の咲希のことが気になって仕方がない。夏祭りをきっかけにカップルになった二人。やがて高校生になり、事件は起こる――